2005年06月13日

●先に与える



『守ろうとする本能を刺激する』


●人が動くのは、得られる利益があるときか避けられる損失があると
きだ、と聞いたことがある。それに異論はないが、もっと掘り下げて
考えてみよう。

●何かを"得たい"、"欲しい"という欲望よりは、何かを"守りたい"と
いう本能の方が強いように思う。
例えば、苦境に陥ったときの経営者は、会社と社員と家族を守るため
に知恵と汗を総動員して必死にがんばる。

●ところが、同じ経営者なのに、一億の利益を二億にするときには、
同じようながんばりができないことがある。
このことは、何かを"得たい"欲望よりも、今ある状態を"守りたい"欲
望の方が強い証ではないかと思うのだ。

●であれば、
それを逆手にとって自分や部下のモティベーションを刺激すればよい。
極端な例だが、こうなる。

半年以内に売上高を三倍にしたいと考えていた社長がいたとする。そ
れができれば、社員には二倍の給料も出せる。
この場合、常識的な社長ならば、社員に向かってこう発表するだろう。

「皆さん、半年以内に売上げ三倍を実現しましょう。達成の暁には、
皆さんの給料を二倍にします」

ウォーと燃えるに違いない。だが、未達成で終わる可能性が高い。な
ぜなら、目標未達成でも何も変化がないからだ。何かを守りたいとい
う本能を刺激していないのだ。

●そこでこの社長はもっと刺激的な発表をすることにした。

「皆さん、全員の給料を今月から二倍に引き上げます。その変わり、
売上げを半年以内に三倍にできなかったら、もとの給料に戻します」

いかがだろう。こっちのほうが効果はでかそうだ。

●事実、それに近いことをやった経営者がいる。今から80年ほど前の
ヘンリーフォードだ。当時の給与水準の二倍の給料で社員を雇い、そ
のかわり猛烈に働かせ、なおかつ禁酒法を必ず守るよう、「帰宅後の
アルコール絶対禁止」、規則正しく早寝早起きすること、など社員の
私生活に至るまで厳しく管理したという。
今の給料を確保しつづけるために、社員の多くが真剣にフォードの要
求にあわせていったという。

●フォードのやり方が今もそのまま通用するとは思えないが、一つの
真理がそこにあるのではないだろうか。
それは、「いったん手に入れたものでそれが好ましいものであれば、
絶対守ろうというモティベーションは強い」ということ。

がんばれ社長より

なかなか踏ん切りがつかないかもしれんが、こういうやり方もいいかもしれない。

取り入れてみよう。

Posted by yoshisuke at 12:07 | Comments [0] | Trackbacks [0]

2005年06月10日

●新人を入れよう

書類選考→面接→適性試験といったプロセスを経て採用を決定するわけだが、基本は、明るく、前向きで、誠実な人材を採ることにしている。 その逆の人材を考えてみてほしい。 誰もそんな人と一緒に仕事はしたくないはずだ。 さて、仮にそのような条件をクリアする人がいたとして、その人の適正な配置はどうだろう。 職種によって求める条件は違うのだが、その人も本人で自覚していない適性を見抜く方法がある。 それは次のような質問だ。 「あなたは、小さいころ何をするのが楽しくて、何をするのが得意でしたか?」 そして「小学校時代は?中学校時代は?高校時代は?大学時代は? 社会人になっ・・・・・

行動パターンを見抜くとか。

なにも新人に限らず、いまいる人材を見直すのにも使えそうな気がする。

人の行動パターンは、結婚したりとかで変わったりするのだろうか?

うーん、三つ子の魂とも言うし。

Posted by yoshisuke at 07:51 | Comments [0] | Trackbacks [0]